カブト.22

仮面ライダーカブト 22
脚本:米村正二 監督:田崎竜太

ガタック登場編の後編。
前回の感想で自分が加賀美君について書き連ねた幾つかの事が、奇しくも今回本編で具体的に語られ、それがガタック登場に繋がって行く辺り、自分の考察力の鋭さに胸を張ってしまいましたよ!(←自惚れ、勘違い!)

冗談はさておき(・・・(^^;)
正直、ガタックの資格者となる条件とか、加賀美の蘇生の理由とか、少し判り辛い部分はあったものの(各ファンサイトやブログの感想でも見解にバラつきあり)総体的には面白い回だったと思います。
ガタックとなった後の行動やその言葉は如何にも加賀美君らしく、新ヒーロー登場のエピソードとしては中々盛り上がったんじゃないでしょうか?

それでは今回のポイント
※作戦中止
殲滅作戦が中止された理由は勿論マコト君救出とかでは無く、最初から加賀美君をガタックにさせる為に加賀美パパが三沢さんを通して仕組んだ事。
しかし、そう考えれば結局加賀美君はなんだかんだでパパの手の内で踊らされてる様なモンなんだよなぁ・・・
それを知った時、果たして加賀美君は何を思うんでしょうか?

※バカでまっすぐ
“峠は越えた”って言ってる辺り、加賀美君のケガはやはりそれなりに重傷だった模様。
自分自身が言う位、我武者らにぶつかれば何とかなるなんて加賀美君のスタイルは“今どき流行らない”のかも知れません。
それでも・・・そうであるが故に、例えガタックの資格を得る事が出来なくとも、マコト君が人間である可能性が1%でも残ってる限りは、それに賭けて自分の身も顧みずに救いに行く。

加賀美君みたいな熱血バカは、それこそ戦隊物や一般的なイメージのヒーロー物ならド真ん中の主人公タイプだし、その1%の僅かな賭けも勝つのが王道の展開なんですが、この平成ライダー(ちゅうか、“白倉ライダー”だな(^^;)や、昨今のヒーロー物ではそうは問屋が卸さない。
だからこそ、田所さんでなくとも“そんなバカが好き”って感じるし、そのバカっぷりを応援したくなるんですな。

それは兎も角、病室の洗面所でタオル洗ってる岬さんの後姿にチョットだけ“エロ”を感じた私はイケナイおやぢですか?(^^;

※オープニング
ガタック登場に伴いマイナーチェンジ、後半ガタックのカットに幾つかが差し換えられてます。
しかし、ザビー、ドレイク、サソードまでをスッ飛ばしてガタックがOPに登場したのは、この番組の実質的主人公である加賀美君が変身するライダーだからって事だろうし、それだけガタックが今後も物語に重要なポジションを占めて行くからなんでしょうが、もしそうなら尚更ザビー~サソードの立場が無い様な・・・(^^;

※こじんまりした誕生会
神代君の飼ってたウサギ並みだそうです(笑)
こじんまりしている理由には涙なしでは語れない“裏”があるそうで・・・w
公式HPとかを御覧の方はその事情はお分かりでしょうが、実際に画面上で具体的に語られるのは次回以降だそうです。

それにしても今回この神代君の誕生会は突っ込みどころ満載だw

※ひよりのメイド服
本人は気に入らない様ですが、結構似合ってます。
ちゅうか、あの無愛想さでそのカッコウと言うのが却って“そそる”物があります(マテ

※尊敬の順位
あの天道君が“敬語”を使う程の神代じいや、現段階ではまだ正体不明ですが、天道君がそこまで尊敬する理由は単純に自分を越える料理の腕を持っているからって事らしいでな(^^;
と言うよりも、天道君の人への判断基準は須らく“料理”が基本になってる様で、ひよりも勿論その中に入ってると。

で、天道君の図式で行けば尊敬の順位は以下の様になる訳で。
じいや>天道>神代
まぁ、ぼっちゃまは食うだけだからなぁ(笑)

しかし、天道君はじいやの調理を後ろで見てたはずなのに、あの隠し味を施したのを見ていなかったんだろうか?(謎

※コマァ~グィレェ~
タダの肉じゃがやスーパーの細切れ肉にあんなに感動するとは、ひよりの腕前がそれほどまでに感動的だったのか、庶民の味がよほどのカルチャーショックだったのか(笑)
この神代の様子に思わず“ガク!”ってなる天道君にや思わず笑った(^▽^)
今回も基本は加賀美君主体なんで、天道君の方が細かい所でギャグかましてます(笑)

どっちにしてもひよりちゃんの肉じゃがならわしも是非食ってみたいぞ!

※銀のフォーク
ホントにアレで代金代わりにするとは(笑)
あのフォーク、以前神代が落として捨てろと言った物をじいやが秘かに持っていた物だそうですが、なんでそんな事したかって言うのも先に書いた“お家事情”に関係があるそうで・・・

けど幾ら伝統のある食器でも、セットなら兎も角フォーク1本だけなら結局二足三文にしかならんのじゃないか?(^^;

※お前なら出来るよ
殲滅作戦中止に抗議を責めよる影山君に対し、言葉巧みにサソード=神代を味方につける様に手なずける(?)三島さん。
結構な剣幕で捲し立ててたのに、“お前なら出来るよ”の一言で大人しくなっちゃうばかりか“ニヤ”っと妙な微笑みを見せちゃう辺りを見ると、影山君は兎に角自分を認めて欲しい、自分はもっとやれるって思いだけで動いてるフシがありますね。

で、三島さんはそれを承知の上で口先だけで上手く操ってると・・・こう書くと影山君結構哀れなんですが、この後更なる悲哀が・・・(笑)

※きょう~は~、すってきな~、たんじょ~び~♪
で、その神代を味方にする為に背に腹代えられない断腸の思いで“歌”を歌わされるハメになった影山君・・・ダメだ、余りに面白すぎて・・・じゃなくて気の毒すぎてこれ以上書けない(((≧▽≦))
「中間管理職は辛いな」
の天道君の一言が全てを表してます。
しかしこの下り、なんとなく白倉P辺りの心の叫びにも思えたりして(笑)

にしても、影山君が“天道寺総司郎”を認識しながらそれ以上突っ込まないのはちょっと不思議。
まぁ、今は目の前の作戦を遂行するのが優先だったんでしょうが。

※卵
殲滅作戦が開始される中、バイクに乗ったまま真正面から乱入に近いカタチで工場内に突入した加賀美君・・・って、アンタ病み上がりにしちゃチョット元気過ぎなんじゃ・・・(^^;
それに対し、いつ紛れ込んだのか判らん様なカタチで例の“天道語録”語りながら余裕で現れた天道君・・・と、こういう部分でも何げに2人のキャラの対比を描きつつ、今回の主賓があくまで加賀美君だって事が分かる味付けにしてる辺りの“さじ加減”は流石に田崎監督上手いです。
そして、漸くマコト君と再会した加賀美君のクシャクシャの笑顔を見ると、この後待ってる運命が尚の事悲劇度をます訳ですが・・・

で、そこで加賀美君が見つけたのは、殲滅作戦の理由となった無数のワームの卵。
まぁ、元々が昆虫とか甲殻類の類だから、卵から誕生するのは特に違和感はないんですが、じゃああの卵自体はどこからやってきたのか(てか、“何が”産んだのか)とか、何故あの工場内にそれがあるのかとか、その辺りは謎のまま・・・
あのシュチュエーション見る限りじゃ「ALIEN」っぽいし、それこそ何処かに巨大なクイーンワームでもいるのかと思ったらそうでも無さそう。
ウ~ム、やっぱこの辺は番組も既に中間地点に来てるのに、未だにワームの正体や実態が明かされてない分、これ以上考察の仕様がありません。
・・・ちゅうか、マジでこの辺描かないまま番組が終わる気がしてきた(^^;

※新手のワーム
戦闘中、またもやスコルピオワームの実態に戻ってしまった神代ぼっちゃま。
どうやら戦闘における感情や闘争本能の高まりがそうさせてしまう様ですが、やはり彼には自分がワームである自覚や、逆にワームである時は神代剣としての自覚は奥に仕舞われてしまう模様。
そして神代の正体を知らないカブト=天道との戦いになるのですが、乱戦の中で別のワームが割り込む中、突如苦しみ出したスコルピオワームは戦線離脱・・・

今後この神代=ワームって事実が物語にどう関わってくるのかはかなり重要なポイントであるのは間違いないでしょうが、どうもこの点今回のクライマックスがヒントになってそうにも思えます。
さて・・・?

※非情なる現実
マコト君を逃がそうと必死になる加賀美君の前に突き出された余りに非情な現実・・・
正直言うと、目前に加賀美君に擬態したワームが出現した時点までは、同じ様に目の前のマコト君はワームの擬態でも、何処かに加賀美君が信じた本物のマコト君が生きているか、最悪殺されていてもそれは加賀美君が病院で眠ってる間の事・・・と、淡い期待を持ってたんですが、それはその直後のマコトワームの言葉で完全に打ち砕かれちゃいます。

自分の信じた全ての事、自分が信じて起こした全ての行動が完全に否定され、落胆と絶望の底に突き落とされた時、加賀美君を待っていたのは命の代償。
しかし、そこまで徹底的に突き落とされてこそ、初めてガタックとしての資格を得る事が出来る・・・と、恐らくはそう言う事だったのだろうし、加賀美パパの言ってた事も多分そう言う意味なんでしょう。
・・・・にしても、パパ暴走しすぎ(^^;

※仮面ライダーガタック
状況から見れば加賀美君は完璧に死んでます。
しかし、それでも蘇生したのはベルトの力なのか、或いは加賀美君にベルトを巻いた謎の人物(まぁ、多分三島さんでしょうが)が見せた身体を弄る様な動作に何か秘密があるのかは正直微妙。
まぁ、この辺は以前の天道君の“死んだフリ”とか、ベルト自身が修復した事と無関係ではないかも知れません。

自分と、マコト君に擬態したワームの前に立ち、遂にゼクターを掴み仮面ライダーガタックに変身する加賀美!
「人と人との信頼すら利用するワーム・・・俺は絶対に許さない!」
この言葉だけなら如何にも加賀美君らしいし、正統派なヒーロー物なら一気にカタルシスに達するシュチェーションなですが、そこで素直にそうはならないのがまた“平成ライダー”たる所以だったり(^^;

それはさておき、ガタックの戦闘スタイルは正しく加賀美新らしく、マスクドフォームでは両肩からバルカン砲を撃ちまくり、ライダーフォームでは二刀流の短剣で切裂き鋏状に組み合わせて攻撃、更にカブト同様の“ライダーキック”においても全てが自ら相手の懐に飛び込んで行くのはカウンター主体のカブトとは対照的。
カブト虫に対するクワガタ虫、静に対する動、赤に対する青と、あらゆる点でカブトとは逆であり、同時に対を成すと言う意味で、文字通りもう1人の主人公としての位置付けを表してるんでしょう。

ところで、ガタックを演じるのは“ザビー”も演じている伊藤慎さんらしいんですが、これからは比率的にガタックの方が主体になってくるのは明らかな分、増々ザビーの立場がどうなって行くのやら(^^;
それにしても伊藤さん、今年は大活躍だな(主役だった「響鬼」以上じゃないか?)

※ムーンレインボー
タランティスワーム(因みに“クモ”の怪人を新ライダー誕生回に持ってくるのは多分今回が「カブト」の新章“第1話”って意味合いかな?)がマコト君の姿を見せて“僕を消せばマコト君の記憶も・・・”って下りは加賀美君の弟のエピソードのクライマックスの再現ですが、当然ここは意識的にやっている事。
あの時、天道=カブトにケリを着けてもらうしかなかった加賀美が、ライダーの力を手に入れた後に同じ状況になった時、自分でどうケリを着けるのかに非常に重要な意味があるからですね。

で、先の変身時の口上からすれば、全てを振り切った加賀美君がワームの命乞いなんかに動ぜずに一気に倒してしまう方がヒーロー物的視点ではむしろ正解。
けど、加賀美君は最初の内こそワームに攻撃を掛けていたものの、最終的にとった行動は建物の天井を切裂き、開いた穴から挿す光がクロックアップ空間で出来上がる“ムーンレインボー”をマコト君(の記憶を持つワーム)に見せる事・・・
本物のマコト君は既に死んでる訳だし、その記憶を持ってる目の前のワームはつまり本物のマコト君の仇でしかない訳で、それでもそう言う行動に出るのは、冷静に考えれば単なる自己完結でしかないんですよね。
加賀美君自身も本当はそんな事は分ってるのかも知れないけど、そういう風にしか出来ないのが加賀美新って人間なのでしょう。

※お人好しだね・・・
結局、差し出した望遠鏡を撥ね除け、襲ってきたタランティスワームにライダーキックを放つガタック=加賀美。
しかし、そのタランティスワームは同時に起きた殲滅作戦の爆炎から加賀美を庇う様にして炎に消えて行く・・・

単純に考えれば、マコト君の記憶と人格が最期の最期にワームのそれを越えてあの行動に出たとするのが妥当でしょう。
しかし、逆に言えばワームが擬態した人格はともすれば擬態した本人のソレに完全に擦り変わる場合もある事の証明であり、正にそれは神代の今後にも関わってきそうでもあります。
けど、今後それが災いして“お人好し”な加賀美君に仇を成さねば良いのですがね。
その点、天道君はキッチリ割り切りが出来てるみたいだけど、そこもまた2人の対比なんでしょうね。

※モーツァルト
モーツァルトを例えに挙げて、ガタックが加賀美君を生かしもすれば殺しもするって事を称える加賀美パパ。
この辺り、私が加賀美君の行く末を心配する所以なんですが、果たしてガタックの力は加賀美君にとってはどちらの目に出るんでしょうか?

・・・・・プ!パパ踊ってるよ(笑)

※俺は俺にしかなれない
ラストシーンのカブト=天道とガタック=加賀美のやりとり
「甘いな・・・相変わらず」
「俺は、俺にしかなれない・・・でも、これが俺なんだ」
これは先に書いた事のある意味裏付けで、加賀美君は結局加賀美君でしか有り得ない。
それは確かにある種の自己完結なのかも知れないけれど、そうであり続ける事が自分がガタックとして、同時に加賀美新としてあり続ける事でもあるのかも知れません。


仮面ライダーカブト ライダーヒーローシリーズK09 仮面ライダーガタック(ライダーフォーム)
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