カブト.47

仮面ライダーカブト 47
脚本:米村正二 監督:石田秀範

最終章突入。
一気に話が流れ出した・・・様な風に見えても、やっぱり細かい部分で風呂敷畳み切れない内に終わっちゃいそうな予感がするのは・・・ウ~~ム、まぁしようがないか、“白倉作品”だし(てか、最初からそんな気が無いのがこの人のスタンスだしなぁ(^▽^;)

そうは言っても、米村脚本のいい意味での“棘の無さ”や、ラスト3本を任せられてかなり“気合”が入ってるなと思わせる石田監督のテンポのいい演出も相俟って、最終章の導入部としては中々“見せる”回に仕上がっていたと思います。

それでは今回のポイント

※公表
TVで全国にこれまで隠蔽してきた渋谷隕石とワーム、ZECTとマスクドライダー計画の事を公表した加賀美パパ。
設定的には、前回でぼっちゃまが一箇所に一斉にワームを集めさせ、ZECTとライダー達、そして自分自身の命を呈して殲滅した結果、残ったワームは極少数となり人類の勝利は確定したから・・・なんだそうですが、幾ら無用なパニックを避ける為と言う立て前があったろうとは言え、こういう発表の仕方しちゃったら実際には却って政府や警察、ZECTに対してより不信感やパニックを呼ぶ事になると思うんですが、この土壇場でその展開にしちゃうとそれこそ話に収拾がつかなくなっちゃうのかな?(^^;

それはまぁ良いとしても、この発表には“人類の味方”と自称するネイティブの事は触れられていないのも何か裏と言うか、ネイティブ側の思惑がありそうで、ここが今回の天道君の行動の謎や“勝負はこれから”の言葉にも繋がってると思われます。

しかし、ここでぼっちゃまの事に一言も触れられてないのは些か不憫な気がしたな(T▽T)

※簡単に言えばワーム探知装置ですよ
妙にラフなファッションとか顔立ちとかとかも含め、根岸の胡散臭さはどうもどっかで見覚えがあると思ってたんですが、なんか某ホ○エ○ンに通じるものがあるかなと、ちょっと思いました。
いや、実際にモデルにしているかどうかは判りませんが、あの“食えなさ”ぶりはちょっと通じるものがあるかなぁと。

で、そのワーム探知装置付きネックレス。
これがかなり重要な意味を持つアイテムである事は間違いないんですが、三島さんが怪んだ様に何故ここに来て急に、しかもあれだけ大量に無償で配布を始めたのか、何故加賀美パパには知らされぬ内に事が運んでいるのか・・・と、これだけ見ても怪しむに充分足りる物である事は間違いない模様。

効力としてはワームを判別すると赤く変色して知らせる事で、人間界に紛れ込んでる数少ない生き残りワームを殲滅して絶滅に追いやろうと言う物らしいですが、探知装置でいぶり出された生き残りワームの中にはぼっちゃま同様人間の心が勝ってたり、ワームの自覚が無かったりとかで、ひっそり人間として暮らしたいと考えてる者もいるかも知れないし、実際画面上でもそを匂わす連中も描かれてます。
その反面、“自称”人類の味方のネイティブには反応しないと言う辺りにも、一見筋が通ってそうでもやはりなんかどす黒~い“裏”を感じます。

・・・・いや、実を言うとこのモノの正体ネタバレ見ちゃったんですが、一言で言えば“成る程なぁ”と言うシロモノだし、天道君の謀反の真意も納得出来るんですよね(てか、バラし過ぎだ、ザ・T○ジ○ン!(^^;)

※あ、オジン!
影山君がオジンならわしは・・・・(慟哭)
まぁ、それはいいとして(・・・(^^;)この時強引に影山君が奪って行った複数のネックレスが多分影山君の謎の発熱の理由と次回への伏線。
要は、やっぱ“ヤバイ”アイテムって事です。

冷静に考えれば怪しさ満点であるにも拘わらず、情報操作に乗せられた上にしかも“タダ”と言うのも手伝い、配布されるネックレスに群がる民衆の姿は何やら情けないやら恥ずかしいやら・・・(^^;
こういう方向から人間社会の混乱を逆説的に狙ってる部分も多分あるんだろうな(なんか“死ね死ね団”みたいなやり口だな(笑))

※タダより高い物はない
ネックレスを欲しがる樹花ちゃんに、この言葉で諭して“もっと似合う物を買ってやる”とその入手を拒否する天道君。
ベルトも・・・ゼクターも・・・カブトエクステンダーも・・・タダ、じゃなかったっけ?(^^;
まぁ、確かにある意味これ以上無い等価交換を課せられてはいる訳ですがね。

天道君が樹花ちゃんにネックレスの入手を許さないのは、勿論アレが最初から怪しい物、信じられない物だと気づいているから。
詳細まではさすがに分かっていないだろうけど、“限りなく危険と思われる物=気に入らない物”だから、自分の立場や状況など関係無く“潰す”って言う、実に天道君らしいスタンスで動いてると。

※指切り
一見強引人も思える天道君のひよりに対する料理作りの課題。
ここはその課題メニューがひより自身が考えてた料理って言うのがポイントで、あれはひよりが自分を表現したい、人と関わって行きたいと言う願いの証しでもあり、にも拘わらずそれを表に出せないで(自分がワームである、ないに関わらず)自分の中に閉じこもってしまうひよりに、その料理を作る事で自分の殻を打ち破る事が、それこそこれからひよりがこの世界で(ちゅうか、天道君が作ろうとする世界で)人間として生きて行く第一歩だから・・・多分そういう事なのでしょう。

ひよりも実はそう言う天道の思いを理解してるし、嬉しく思ってるからこそ、最初にその料理を食べて欲しいと願うし、その約束の指切りを望む訳ですな。
こういう、ちょっと“しっとりした”心情の表現は、米村脚本の真骨頂と言えますね。

※襲撃
ネックレスの搬送車を襲撃すると言う、ZECTは疎か社会全体に対する謀反とも思える行動に出た天道君。
その理由は現時点ではまだ明確にはされてませんが、先に書いた様にあのネックレスが根岸同様に相当に“胡散臭い”物だと判断したからだし、放っておいて事態が悪い方向に転ぶ前になんとかしなければならない。
それを速やかに行う為には誰かに相談して・・・それこそ加賀美君にすら真相を述べて作戦立てて、なんて悠長な時間は無い。
だから、自分が悪者なろうがなんであろうが無関係、自らが正しいと信じた事をやるだけ・・・と、実に天道君らしい行動だし、それが多分天道君の言う“天の道を往く”と言う事なんでしょう。

しかし、襲撃現場から立ち去ろうとするカブトをガタックが呼び止めるシーンで、思わずガタックがカブトに“ステーキ食いたいのか?”って言うんじゃないかと思った・・・ってネタはやっぱ分かる人にしか分からんか?(^^;

※加賀美陸の真意
その本意がどうであれ、社会的な“敵”となってしまった天道君に対して加賀美パパが下した決断は“処分”・・・つまり、“抹殺”な訳ですが、一方でネイティブ達には内密にネックレスを調べさせるという行動を起こしてる辺り、恐らく加賀美パパも何か・・・もしかしたら根岸や三島さん以上に“腹”がありそうな気はします。
建前上であろうとは言え(ネックレスを調べさせた事対し)一同の前で深々と頭を下げて謝罪するのも、余計に“裏”を感じさせます。

そして、カブト=天道を倒す命令をガタック=加賀美君に下ったのも、加賀美君だけが天道君の本意を聞出す事が出来る・・・と、加賀美君自らが買って出るだろうと読んだ上での加賀美パパの計略ともとれます。
ウ~ム、やっぱ「カブト」の中で一番“食えない”のは加賀美パパだよなぁ(^^;

※白夜
どう言う意図があって矢車さんは自分達が求める光を求めて白夜の場所に行こうとしてるのか・・・う~~ん、やっぱ解らんですよこの人の思考は(^^;
ちゅうか、あの誘い方だとなんだか影山君と新婚旅行にでも行く様な感じに聞こえるんですが(笑)

それはともかく、ここでの影山君の発熱と体調不良は先に書いた通り、多分ネックレスの副作用であり、ネイティブ達の真の目的。
1人で2個同時に着けたため、その効力も倍加して現れたと言う事でしょう。
さて、その本当の力と目的とは・・・・?

※人気者は辛いなぁ・・・
全国指名手配とは、ZECTも本気で天道抹殺を企ててる模様ですが、近づいて行っただけで蜘蛛の子散らすみたいに民衆が恐れをなして逃げて行くとは、一体どう言う内容の報道したんだ(^^;

ただ、ああなってしまうとむしろ心配なのは天道総司の妹と言うだけで樹花ちゃんに被害が及ばないかと言う事。
ここはやはりお婆ちゃんの元に身を隠す様に促す様な展開があってもいいと思うんですが、まぁこの辺は次回以降・・・かな?

※やはりお前は俺ではない
今回は総体的ににクロックアップが設定的にも演出的にも久々に上手く生かされてた回で、カブトVSダークカブトのバトルも、落下して行くビルの壁の破片の上で戦う辺りに本来のクロックアップ“らしい”描写になってて良かったです。

本物、擬態、共に天道である故、思考の途中まで読みつつ更にその上を読んだ本物が勝ちって事で、その差は結果的にハイパーゼクターの有る無しが大きい・・・・と、思ったんですが、何か天道君の言った“やはりお前は俺ではない”の言葉に少し“引っ掛かり”を感じました。
擬態と思われていた・・・と言うか、そう公表されていたヤツは実は擬態した天道とはまた違った存在なのかも知れない・・・それがヤツが鉄仮面を被せられ幽閉されていた理由、かも知れないと予告見てちょっと思ったんですよね。
三島さんがヤツを“いい土産”と称した理由も勿論そこいらなんじゃないかと。

※俺に天の道を見るなら口出しするな
探知装置付ネックレスの入った箱を次々と破壊して行くカブトを止めに入り、理由を聞くガタックに天道君の放ったのがこの見出しの言葉。
この意味や真意は先に書いた通りだと思うんですが、あの状況では(例えクロックアップ空間であっても)イチイチ説明してる暇は無いし、多分天道君も具体的にアレがどう言うシロモノかを把握している訳じゃない。
そう言う意味では本当に“気に入らないから”の理由だけでの行動なんでしょうが、それでは加賀美君は納得しないだろう事は天道君も充分承知してる、だからこそ言える言葉は“口出しするな”しかない、恐らくそう言う事なのでしょう。

しかし、あの一瞬のイザコザで蓮華がトバッチリ食って負傷しちゃったのは天道君にとっても不測の事態だった筈。
カブトのマスクの下で動揺してる天道君の表情が見える様に感じるんですが、ここはやはりS・Aさんの高岩成二さんの技量の賜物ですね!(^^)

あんな状況になってしまった事で、今の自分の立場で、自分の目的を遂げるためには逃げる以外に方法は無い。
しかし、それは増々自分を窮地に追いやる事になる・・・それでも天の道を往くためには成さねばならない。
天道総司、最大のピンチを迎えつつ次回へ!

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