電王.第12話

仮面ライダー電王
第12話「走れタロス!」脚本:米村正二 監督:坂本太郎

カスミ親子の物語は概ね予想通りの展開でしたが、今回はそれに纏わる“色々なところ”にポイントがありました。
キンタロスのキャラクターの確立もそうですが、これまで結構曖昧にされてた過去の行動による時間運行への影響とかが少し明確に語られたり。

ただ後者に関しては、タイムパラドックスものはただでさえ面倒臭くなっちゃうところを、あんまり深く考えないでお気楽に観れてたのが良くも悪くも「電王」だったと思うんですが、そこに整合性“もどき”みたいなのを入れた事で却ってややこしくなっちゃった気がしてならない(^^;
ここを下手に辻褄合わそうとしたり、変な方向に突き詰めていっちゃうと、これまでの“平成(白倉?)ライダー”と同じ過ちをまた繰り返す事にもなりかねないので、ここは敢えて細かく考えないで“こういうもんだ”で済ましちゃった方が却って良かった様にも思うんですがね(苦笑)

ま、その是非は番組が進むに連れ追々って事で、ともあれ今回のポイント。

※キンタロス戦闘放棄
その真意は“カスミパパ”に真実を確かめるため、敢えてアイビーイマジンを泳がせたと言う事なんでしょうが、それはイマジンの行動を幇助する事になり、またそれはこの後より顕著なカタチの行動として出てしまう。
いや、パパに真意を問うのであれば事件が解決してからでも間に合ったはずだし、他のやり方も考えられる筈。

ここはキンタロスのキャラを確立させるために、勘違いや思い込みの激しさ、その方向性のズレッぷりを描く展開にもっていくための“前振り”になってる訳ですが、キンタロスの行動は1つ間違うと時間の運行にとっては取り返しのつかない事態を招く事になってしまう。
今回は“たまたま”丸く修まったからよかったけどね・・・ってのが、要するにこの回の基本構造になっていく訳ですな。

※娘との縁は切った!
そうは言っても、12歳の実の娘を本当に家から放り出したら育児放棄とか保護責任遺棄とかになっちゃいます(^^;
実際はマネージャーとちゃんと話が出来ていて、ちゃんと手続きとか踏んだ上で事務所に正式に面倒を見てもらっているのでしょう。

と、重箱の角はともかく(・・・(^^;)
あくまでカスミちゃんの事は関係ないと言い張るパパな訳ですが、ここで本心を話すのは逆にカスミの心に迷いを生じさせる。
自分はあくまで憎まれていた方が娘のためだと言う・・・まぁ、なんとも不器用この上ない親心ではあります。

ただ、それ自体は構わないんですが、ここで良太郎もハナもあっさり引き下がっちゃったのはどうだろう?
こういう場合は、人の本心を訊きだす事には長けてるウラタロスの出番だと思うし、それでもだめなら少々乱暴でもモモタロスに“実力行使”してもらう手だってある筈。
いや、勿論ここは後のキンタロスの暴走に繋げる為に余計な要素を入れない様にしてるであろう事は分かるんですが、それを差し引いても、もう少し捻り様はあった筈。
折角イマジン達の描き分けとか使い分けとかが上手く動きだしていたんで、ちょっと気になっちゃいました(^^;

※アンタに言われたくないわよ!
娘をイマジンに襲わせてる疑惑に対するウラの“世も末”発言に鋭く突っ込むハナ。
わしも殆ど同時にTVに向かって“お前が言うな!”と突っ込んでました(笑)

※信じる事や!
“冬眠中”かと思いきや突然モモを“モモヒキ”呼ばわりしたかと思ったら、カスミパパの行動に対してキンタロスが言ったのがこの言葉。
その真意を確かめようとしたらまたもや眠っちゃった訳ですが、ここは“寝たふり”の可能性もあるかな?
意外な頭脳派なんだか、やっぱり天然なんだか、よく分からんですなキンタロス(^^;

※ニンニクたっぷりのレモネード
愛理姉さん、それはもはや“罰ゲーム”です(笑)

※尾崎さん、今週の災難
今週は車が壊れました・・・(^^;
まぁ前方不注意は頂けませんが、良太郎達に関わらなきゃ事故る事もなかったろうと思うと、さすがに不憫だ(笑)
けど、あの車フォルクスワーゲン(ビートル)ですよね?
修理代高いんだろうなぁ・・・・( ̄▽ ̄iI

※これがカスミの為なんやぁ~!
キンタロスの勘違いがクライマックス(^^;
そのおかげでまたまたモモタロスは出鼻をくじかれた上に、珍しくやる気になったウラタロスまで出番を奪われると言う非常事態に(笑)

キンタロスがどういう方向に勘違いしちゃったかってのが最初よー分からんかったのですが、つまり実の父親が娘の為にならない事を望む訳がないと言うのが基本にあって、それ自体は間違っちゃいない。
けれど、その望みを叶えようとしてるアイビーイマジンの行動は結果的にカスミちゃんの為になると思い込み、それを手助けする事はカスミちゃんの為になる解釈しちゃったのが大きな思い違い、勘違いって事ですな。

本条の時もそうでしたが、キンタロスにとっては“望みを叶えてあげる事”が最優先事項な様ですが、それがどうにも“あさっての方”を向いてしまってる結果、チグハグな行動として出てしまう。
確かにカスミちゃんやパパの事を思っての行動ではあるけれど、それが今回は裏目に出ちゃったって事ですか・・・

だとしても、車を海に投げ込んじゃいけません!(^^;

※お父さんの望みは・・・
カスミパパの望んだ事に関しては概ね予想通り。
才能も素質もあるのに、片親家庭であるが故、娘は親を気遣うあまりに自分の夢を諦めようとしている。
親はそんな娘の夢を叶えてやりたいと思うから、断腸の思いで敢えて愛情を断ち切った“ふり”をし、娘からは憎まれながら(それにしたって親への思慕への裏返しなんだが)影から霞草を贈る事で見守っていた。
そこに現れた怪物に対し、ふと漏らした“娘に会いたい”と言う望みを曲解したアイビーイマジンはカスミちゃんの仕事を全て“潰す”事でその望みを叶えようとしたと・・・

ウチの場合はこれとは逆に母子家庭だったけど、同じ片親育ちって事でこのカスミちゃんの気持とか、パパの気持とか、凄く分かる気がします。
ま、ウチはこんなドラマチックな出来事は無かったけど、互いを思う気持が却って色んな曲面でちょっとした弊害になってしまう事とかは、親ひとり子ひとりの家庭ではある事だと思う。
それが全部よくない事なのかと言えば、多分個々の事情や家庭によってケースバイケース、一概には言えないだろうし、うん・・・難しいですよ(^^;

※2006年11月8日
とりあえず、カスミちゃんが出て行く時シーンで、パパのバックのお品書きの中にあった“あこうだい定食”ってのがどんなものなのかが気になってしょうがない!(笑)

※走れタロス!
キンタロスの暴走がクライマックス・・・(^^;
ここでまたもまたも、モモタロス出番を奪われる(笑)

カスミちゃんにお父さんの本心を分からせ、親の愛情を信じてあげさせる為には、彼女が家を出たその日でなければならない。
しかし、だからと言って過去でアイビーイマジンを阻止することを放棄すれば、その分時間の運行への影響や被害も拡大する。
第一、過去の出来事に干渉してそれを変えさせようとする時点で既に時間の運行を乱す事になり、その結果キンタロスはついにオーナーから“追放”のレッドカードを切られてしまう・・・

にしても、ビルの壁を突き破ったり走るバスと並走したりのK良太郎のパワフルぶりは殆どギャグだ!(笑)

※あなたを追放します!
キンタロスの思いや行動はとても純粋。
しかし純粋であるが故に、深刻かつ重大な結果を招く事に繋がってしまう・・・
どれだけ正しい事でも、それを行うタイミングや方法を間違えれば、決して正しい結果には繋がる訳ではないって事すが、それが分かっていても行動に移さずにいられないのがキンタロスなのでしょう。
一見実に“漢”らしい様にも思うんですが、自分だけ責任とればいいと思っちゃってる時点で実はそれ自体が“勘違い”だって事に気付いてないってタイプでもあり、もし現実に会社や学校、家族や友達等、身近に居たらある意味一番はた迷惑なタイプだったりもします(^^;

同じ状況でも、モモタロスならばそこまで頭が回る前にとにかくで暴れちゃってる(笑)だろうし、ウラタロスだったら過去に来る前に口先で状況を変えちゃってる・・・ってな感じかな?

あと、オーナーがキンタロスに追放宣言した時に、モモとウラが結構素直に喜んでいたのは、凄く微細ではあるけど、なんかちょっとそりゃ違うぞって風に感じました。
いや、(追放を)止めさせるとか、オーナーに物言いするとまではまではいかなくとも、例えば“仕方ねぇなあ”とか言って表面上は喜んでる風に見えて、後でちょっと暗くなっちゃうとか、もう少しなんか別の反応見せてほしかったんですよね。
少なくとも前々回、消えそうになってるキンタロスに(良太郎に入る様に)発破かけたモモは、口で悪態ついててもどこかで思いやってる様な描写があった分、余計にそんなように感じちゃう。
ここらはやっぱ、ライターが替わる事によるキャラクターの捉え方の違い・・・なのかなぁ?

※これが俺の、電王としての最後の戦いや!
良太郎がモモでなく、追放宣言受けたばかりのキンタロスを呼んだのは、キンタロスに自分で巻いた種は自分で刈る事で名誉挽回のチャンスを与えるつもりだったって事なのでしょう。
キンタロスもそう思っていたかからこそ、自分を奮い立たせる為にアイビーイマジンの攻撃を無抵抗に受け続けていた訳でしょう。
けど、あの・・・・その身体は良太郎のなんですけど・・・(^^;

まぁ、そのおかげでとうとう今回モモは“いいとこなし”で終わっちゃいました(^^;
「俺の出番なしかよ・・・(T△T)」
はい、御愁傷様(笑)

※信じてよかった・・・
K良太郎が必死で訴えた“親父さんを信じてやるんや!”がカスミの心に残り続け、彼女の心の父への憎しみが“信じる心”へと変わり、“霞草の人”が最初からお父さんであり、いつも影から見守っていた事や、自分への愛情故に敢えて家から出した事も、ちゃんと察していた。
そしてそれが明らかになった時、父と娘は和解し、その信頼は一層深いものとなった・・・

と、この親子の物語は結果的にハッピーエンドとなり、更にそれによって起きた相乗効果がキンタロスを救う事になるのですが、実はここがある意味一番の問題点(^^;

まぁその前に、キンタロスが鼻かんだあの良太郎のハンカチは多分“濡れ雑巾”状態になってたろうな(笑)

※それってヘンじゃない?
カスミちゃん親子が仲直りした事で、この後に起きるはずだった良太郎とカスミの出逢いは無くなり、その結果キンタロスの暴走もなければ良太郎達が2006年に飛ぶ事もない・・・つまり、事件そのものが無かったことになる。
その結果、時間の改変は起らなかった事となり、キンタロスの罪も消滅した事になる。

う~~んと、つまり過去で行った時間への干渉が現在で起きるはずだった事が起こらなかった事となり、その結果過去で起きるはずだった事が起きなかった事になり、結果現在の時間運行には深刻な影響は起きなかった。
この理論をこれまでの事件に当てはめてみれば、これまで電王で曖昧だった過去と現在の出来事の干渉(例えば、破壊された建物や失われた人命等々)も、事件が終わった時点で解消されたと考えられなくもありません。
しかし、この理論は言ってみれば正に“卵が先か鶏が先か”な訳で、細かいツッコミや矛盾点とかまで含めて考えだしたらもう、本当に何がなんだか分かんなくなっちゃいます(^^;
先にも書いた様に、これやり方間違ったらまたこれまでの繰り返しの様に、大風呂敷拡げて畳めないとか、整合性のつもりで出したものが整合性をより無くしてしまうなんて事にもなりかねないんで、完全に諸刃の剣。

そうか、オーナーが“これっきりにして下さい”と釘を刺すのは、こんなややこしい事は視聴者もスタッフもさっさと忘れて下さいって事なんだな!(え

※元の竿、じゃなくて元の鞘
竿が鞘に収まるという、なにげにエッチなウラのひとこと。

いやまぁ、それはいいとして・・・(^^;

再び“冬眠”に入ったキンタロスにちょっかいかけるモモタロス。
モモの中味の高岩さんが、キンタロの中味の大先輩な岡元さんに対して、頭を叩く時に遠慮しながら軽く叩いてるのか、ここぞとばかりに思いっきりやってるのかが気になってしようがない(笑)

※次回予告
ガンフォーム&R良太郎お目見え。
どんな話になるのやら・・・

※スーパーヒーロータイム
バエ乱入(笑)
この週は「ゲキレンジャー」内で“ロボ戦”が無くて出番が消えたと思ったら、こんなところに出張してまで実況に命懸けるとは、御見逸れしました!(ww

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