侍戦隊シンケンジャー 第四十八幕「最後大決戦」

ラスト1話前の「シンケンジャー」は、なんと言ってもドウコクの“漢前”ぶりと、姫の封印の文字を遥かにしのぐ威力の秘技裏技超絶技(笑)に尽きるんじゃないかと!(そうくるか!(^^;)

シンケンジャー達6人のドラマは前回である程度決着がついてるので、あとはアクション連続で最終決戦を描くだけかと思いきや、ドウコクと太夫のドラマや、物語終盤に登場したしたキャラクターにも拘らず、薫姫のドラマもきっちり描いてる。

登場キャラクターのほぼ全てをしっかりフォローし、鏤められた伏線や設定をちゃんと回収した上で、ストーリーにしっかり反映させる小林脚本のグッジョブぶりには、ホントに脱帽です。

では本題。

>漢、ドウコク
人であった事への未練を漸く断ち切り、外道であろうと決めた薄皮太夫の弾く三味線が、太夫が初めて満足に弾けたというのも皮肉なら、その太夫の迷いや未練のこもった三味の音こそ、ドウコクの心を捕えて離さなかったものだったというのも、また皮肉。

それ以上に、人と外道の狭間で彷徨っていた太夫こそがドウコクの求めた太夫で、未練を断った事でむしろ晴れやかですらある今の太夫ではなかったと言うのは、互いに一番の皮肉かも知れません。
その上で(そうだからこそ)太夫の命を自ら終わらせ、我が身に取り込みひとつになる事で、太夫の全てを受け入れたドウコクの“漢前”ぶりは、カッコ良すぎてホレてしまいそうです(^^;

太夫もまた、ドウコクとひとつになる事で、漸く見出した自らの存在理由の証にもなる訳で、ドウコクの腕の中で消えて行く太夫の姿は、これまでで一番美しく、幸せそうに見えました。
太夫が最期にスス木霊をそっと逃がしてやるところや、そのスス木霊が太夫の残した打ち掛けに向って名前を呼び続けてるのが泣ける・・・

このシーン、いわゆる“皮”同士なのに、本当に大人の男女の芝居の様な“色香”すら感じるほど、画面に惹き込まれる素晴らしい演技をされていて、スーツアクターさんの凄さを改めて思い知らされます(勿論、双方の声を担当されてる、西凛太郎さんと朴路美さんの力も大きいけどね)

でも、ドウコクを演じる日下秀昭さんも、太夫を演じる蜂須賀祐一さんも「♂」同士だと思ったら、あのシーンを全く違う視線で見てしまう方達もいるんじゃ・・・(因みに日下さん52歳、蜂須賀さん47歳、互いに“漢盛り”です(^^;)

>外道封印
ドウコク封印のため、遂に封印の文字を発動させようとする薫姫を守るため、ドウコク足止めのために戦うシンケンジャー達と、サポートする丈瑠。

この時、みんなは侍の使命だけでなく、本当に姫と心をひとつにして戦ってるし、互いの信頼関係もしっかり確立している(姫が崖上に向かう際、源ちゃんの肩を叩いていくのが印象的)
それは皆が丈瑠との絆を確かめ合った事で、姫に対するわだかまりも全て無くなった証でもあるんですね。

しかしこのまま一挙に決着!・・・とは行かないのが、ヒーロー物の定石でもある訳で・・・ 

>太夫の因果、ドウコクの因果
封印の文字がドウコクに効かないというのは予想の範疇でしたが、それが半分人間だった薄皮太夫を取り込んだからだったとは・・・・

人であった事をずっと引きずってきた太夫が、その未練を捨ててドウコクとひとつになる事で、芯から外道になりきる事を選んだのに、その捨てた筈だった半分人間の部分が、封印の文字からドウコクを守り、水切れの弱点まで消してしまう事になるとは、どこまで因果な話なのでしょう。

ドウコクが六門船に戻る際、太夫の残した打ち掛けを拾い上げ、その身に纏ったのも(この姿が妙に色気あるんだ、着ぐるみなのに!)その時太夫が逃がしたスス木霊をあっさり踏み潰したのも、打ち掛けを三途の川に、まるで弔うかの様に投げ入れたのも、ドウコクなりの太夫への手向けだったのかも知れません。
正にシタリさんの言う“お前さんも因果だねぇ”な話です。

なんかこう・・・外道衆側のドラマって、若い世代よりむしろ、オッサンやオバハンの世代になるほど、その“意味合い”がより深く理解できそうな気がしますね(^^;

しかしホント、今回ドウコクがいちいち“漢前”でカッコイイですね!

>丹波は私の事しか頭にないのだ
相変わらず憎たらしい丹波さんですが、この人も薫姫の事を我が子のように思って育ててきたという点では、彦馬の爺と同じなんですよね。

丈瑠と姫が2人きりで話したいって時の狼狽えようは、姫を思うと言うより、まるで娘に悪い虫が付くんじゃないかと心配するお父さんみたいな感じで、愛らしく思えるほどでした(襖の向こうで聞き耳立ててるところは笑った(^▽^))

でも、いつもはそんな丹波さんを諌めてる薫姫も、それが自分の事を思うあまりの事だってのをちゃんと理解してるし、丈瑠も丹波さんが本質的には爺と同じってことも分かってる辺りはいいですね。

靖子にゃんのいう、丹波さんのイメージは「ハイジ」のロッテンマイヤーさんってのは、なるほどなぁと思えます(^^)

>ひとりではだめだ・・・
予告で流れた映像でヒヤヒヤしてたけど、薫姫死ななくて良かったよ(^^)

姫はその存在を隠蔽す事で、丈瑠は影武者となる事で、共に自らを偽って生きてきた2人は、その結果ひとりぼっちにならざるを得なかったいう点でも、たったひとりで志葉家を守り、ドウコクを倒そうと、全てを背負い込もうとしていた点でも、同じだった・・・
真の当主と影武者の2人は、実は全てにおいて“全く同じ存在”だったんですね。

姫が敢えてこれまで丈瑠に声をかけなかったのも、丈瑠が姫に抵抗もせず身を引こうとしたのも、単に“立場”や“身分”という事ではなく、互いの思いや立場、心情が痛い程理解できたからだったんでしょう。

そして、流ノ介達とふれあう事で、ひとりで全てを背負い込もうとする事は間違いだという事を気付かされた点でもまた同じ。
姫は短い間でもそれを悟ったのに、丈瑠は1年かけて漸くってところに、ちょっと突っ込んでやろうかと思ったのですが、姫は期間が短いからこそ客観的にそれを感じることができたけど、丈瑠はなまじ過ごしてきた時間が長いからこそ、皆に対する“後ろめたさ”という主観が先立ってしまったから、ずっと素直に受け入れる事ができなかったのでしょう。

ひとりで生きているつもりでも、実は周りの人達との色んな絆に支えられて生きている。
「シンケンジャー」のテーマは、多分ここなのでしょうね。

>志葉家十九代目当主
シンケンジャー側の今回の最大ポイントは、やっぱこれでしょう!

封印の文字が効かない(自分ではドウコクに勝てない)事が判った今、敢えて当主の座を退いた薫姫が、十九代目の当主に選んだのは丈瑠・・・・と、ここまでの展開は誰もが概ね予想してた事でしょう。

しかしその方法が・・・・薫姫の息子として養子縁組って!!!!!(笑)

いやぁ、やられました、参りました、そうきたか!ってトコですね。
例え血縁関係が無くとも、十八代目の養子として正式に迎え入れてしまえば、天下御免で十九代目当主に就任出来る訳だし、丈瑠のこれまでの功績も、皆の丈瑠に対する思いや、築き上げてきた絆も、全てに報いる事ができる訳だし、迎える最終決戦に希望を見いだす事もできる(ついでに丹波さんを黙らせる事もできる(笑))

置かれた現状を把握した上で、最良の方法としてこれを選んだ薫姫は、ホントに名君だと思います。
姫を“憎たらしい”キャラに設定しなかった理由が、なんとなく分かった気がしますね。

まぁ、それはいいとして・・・・

前回は流ノ介の“責任とって”大きなお姉さんのファンを萌え死にさせたと思ったら、今回は“年下の母上”なんてキーワードで大きなお兄さんファン達を萌え死にさせた靖子にゃんは、絶対に確信犯だろう!!(^^;

>お前たちの命、改めて預かる!
遂に三途の川が溢れ出し、六門船に乗って人間世界に乗り込んできたドウコクとシタリさん。

三途の川の赤い水に覆われた地上は正に血の池地獄といった様相で、そこでナナシ達に苦しめられる人間の図も文字通り地獄絵図。
勿論、朝の子供番組だから映像や表現は抑えられてはいるけれど、かなり恐ろしい光景である事は間違いありません。

そして、そんな外道衆を退け、血祭ドウコクを倒すために丈瑠が出した最後の策は・・・力ずく!

ある意味凄く丈瑠らしくはあるのですが、単に闇雲に向かっていこうと言うのではなく、例え封印には至らなくとも、姫の与えたダメージは確実に残っている筈だし、そこに姫が作成した志葉家のモジカラを込めたディスクを持って、一縷の可能性に懸けてみる。

確証はなくとも勝たなければならない勝負に、残された最後の策は文字通り力ずくしかない。
そんな最終決戦に、決意新たに望むシンケンジャー達。

志葉家十九代目当主として、絆で結ばれた家臣達の命を改めて預かる決意をした丈瑠に対し、各々の思いで応えてゆく流ノ介達・・・

そして変身、名乗りを経て突進してゆくシンケンジャー達と、この辺りはもう戦隊物の王道演出として、最高の盛り上がりを見せつつ・・・

>さぁて次回!!
最終回予告でナレーションの宮田浩徳さんのテンションも最大級に上がってます(^^)

ところで、「シンケンVSゴーオン」の宣伝なのは分かるけど、この超盛り上がりのラスト数本のエンディングは、ちゃんとオリジナルの物を使ってほしかったな。
最後は多分、最終回用の別バージョンのエンディングになるだろうから、少なくとも本放送ではもうオリジナルのエンディングは見られないだろうと思うと、ちょっと寂しい。
それだけが、唯一残念です。


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