カブト.43

仮面ライダーカブト 43
脚本:米村正二 監督:柴崎貴行

ダークカブト=擬態天道の出現にパワーアップした“カッシスワーム=乃木怜治”率いるワームの大軍の侵攻、漸く動き始めるぼっちゃまのドラマ、帰還したひよりの驚くべき言葉・・・と、いよいよクライマックスに向けて動き始めた「仮面ライダーカブト」
今回は新人監督のデビュー作と言う事もあり、ちょっといつもと違った演出も相俟って中々盛り上がった回でした。

では今回のポイント
※チラリ寿司
だからどうすればそういうスットコドッコイな間違い方ができるんだ、蓮華!(笑)
またそれを喜んで食ってるぼっちゃまもどういう味覚なんだと突っ込みたくなるんですが、単に“ショ・ミ~ン”の食い物に馴染みがないだけでグルメなのは間違いない訳だし、擬態とは言え天道の味覚に美味しいと言わしめるんだから、意外と蓮華の料理って食ってみると本当に美味いんじゃないかとちょっと思ったり。

・・・・・い、いや食いたくはありませんが(^^;

※もう1人の天道
一人称が“僕”だったり、なにか落ち着きがなかったり妙に無邪気だったりと、本物の天道とは一見正反対なのはワームの意識が支配してる故かとも思ったんですが、これはヤツがどの時期に天道に擬態したかで判断が変わってくると思います。

ここからはあくまで私の仮説。
7年前の渋谷隕石の時に少年時代の天道に擬態し、そのままZECTに捕われて例の鉄仮面を被せられたまま、ひより同様今の姿に成長した(あの鉄仮面はワーム化を抑える一種の拘束具)
姿は本物同様に成長したものの、7年間も地下に幽閉されていたために心は子供の頃のまま解放されたために“あんな風”になった・・・
と、ここまで考えたけども回想シーンで天道君は渋谷隕石時は既に一人称を“俺”って言ってるし、あの時点ではもう“おばあちゃん”の教育をかなり受けてるだろうから今の俺様ぶりの片鱗くらいは出来上がってる筈なんですよねぇ・・・
鉄仮面が拘束具って言うのも、そんなモンが既にあるならアンチミミック弾の意味が無くなっちゃうし、やっぱわしの考察なんヘッポコもいいトコだな(^^;

但し、擬態とは言え元が天道総司である以上は(カタチや方向性こそ違えど)ひよりに対する想いや愛も嘘ではないと思います。
ひよりの幸せを本当に願い、守ろうとするからこそ、本物の天道を消しに時空を越えてやってきたのだと、そこは間違いないんじゃないかな?
その視点で考えれば、幽閉されて獣同然だった(ある種ピュアな)自分に心を齎したと推測されるひよりの影響で一人称が“僕”になってるって説はあり得ますね。

※俺は天の道を往き総てを・・・
あぁ~、分かった分かった!(笑)
ちゅうか、ここ妙に好きだ(^▽^)

※VSダークカブト、2R
ダークカブトとの第2戦。
途中から防御一方・・・と言うよりは“やられっぱなし”になっちゃうのは後のシーンで分かる様に“無闇に倒しちゃったらひよりの居所が判らなくなるから”で、ダークカブトの正確なスペックとか実力はホントのところはよく分かりませんね。

いや、後半のバトルを見れば本物が強い様に思えるんですが、それはあくまでパーフェクトゼクターやハイパーゼクターがあっての話で、それを除いた互いの力は恐らく五分と五分。
何より、擬態天道の発生の謎同様に、ダークゼクター自体がいつ、どんな風に作られ、そんな経緯で擬態天道の手に渡ったのかとか、如何なる存在なのかと言った部分が全く語られてないので、これじゃ判断も考察もやり様がないってのが正直なところ。
果たして、ちゃんとこのへんは説明されるのでしょうか?(どんな内容かと言うよりも説明されるかどうかに注目するってのは相当ヘンな話なんだが(苦笑))

※侵攻
復活した乃木怜治を筆頭に、突如大軍を率いて侵攻を開始したワーム達。
シュチュエーション的には“おお、ついに悪の軍団が本気出して攻めてきたぞ”なシーンなのは間違いないんですが、なにか釈然としないのはやはりこの土壇場に来ても尚もワーム達が結局如何なる存在なのか、何を目的で人間を襲い、その社会を脅かすのかと言った部分が殆ど見えてこないから。
いや、これが例えば初回パイロットだとか、せめて初期の数話~2クール目辺りであるならば、突然現れた敵に対し例え相手の正体や目的が判らなくても、降り掛かる火の粉を祓うためにとにかく戦う以外ないって展開はアリだと思うんですが(「クウガ」「アギト」はそうだった)「カブト」の場合は物語が始まった時点で既にZECTとワームの戦いは数年来に及んでいたにも拘らず、そういった要となる設定が今尚ハッキリとしないから、こういう展開に至ったところで説得力に欠けちゃうんですな(^^;

今回このシーン辺りから画面分割による演出が頻繁に画面に出てきますが、これが多分今回監督デビューの柴崎氏の持ち味と言うか、得意とする手法なのでしょう。
ただ、画面分割は確かに時系列の同時進行とかの緊迫感を出すには有効なんですが、ひとつ間違えると画面が五月蝿くなったり却ってチンケになってしまう分、非常にセンスを要求される技法だと思います。
今回の場合はデビューって事で気合が入ってるだけに、中々上手く仕上がっていたとは思いますが。

※不死身の男
カブトに倒された筈の乃木怜治=カッシスワームなれど不死身の能力って事で見事復活、きっとヤツの体内にはゴールドキーがあるに違いない(←違うって!)
復活したヤツは味方のワームまで自分の中に摂り込んだりする吸収能力を持ってる上、相手の繰り出す技を自分の技として会得してしまう能力を持つ様になる代わりにフリーズ能力は失った模様。
つまり時魔導師から青魔導師(またはものまね師)にジョブチェンジしたって事で(←分かるモンにしか分からんボケをすな!)
不死身な上に技を繰り出せば同じ技で返された上に相手には通じない、八方塞がりな相手を前にガタック敗北・・・

※田所VS乃木
時間は短かったけどある意味今回一番燃えたバトルかもしんない(笑)
田所さん役の山口祥行氏はJAC出身、乃木役の坂口拓氏もアクション俳優って事で、この格闘シーンは互いに“ノリノリ”だったそうです(^^)

※サソードVSカッシスワームグラディウス
岬さんのピンチに颯爽登場のぼっちゃま。
最近はお笑い担当が定着してしまってた分、今回は初登場時のイメージに近い、久しぶりにカッコイイぼっちゃまが見れた感じ。
結局カッシスワーム=乃木に負けちゃったけど、今回の“俺は総ての頂点に・・・”は決してギャグモードじゃなかった。
それだけに、岬さんの“現実を見て”って言葉はぼっちゃまの胸に深く突き刺さったみたいですが、多分これは今後の展開・・・つまりぼっちゃまの“正体”に関わってくるかと思えば、切なくもあります。
ま、どっちにしても、負けて変身解除した時にスコルピオワームにならなくて良かったよ(結構ヒヤヒヤした(^^;)

※蓮華への信頼、加賀美への信頼
ひよりの居所を突き止めるには先ず自分がわざとダークカブトに倒され、ヤツが時空の彼方へ帰っていく時にその入り口を突き止める以外なく、それを見つける役割りを任されたのが蓮華。
先のバトルでも証明された様に、これが加賀美君なら黙ってみている事は出来ないだろうし、先ず賛成する訳がない。
だが蓮華ならばZECTの隊員としての訓練も受けている分、そういう特殊な任務も遂行できるだろうし、直属の部下として“師匠”の命令をしっかり守るだろう。
これは蓮華のポジションをちゃんと理解し且つ信頼しているらこそ、彼女にそれを頼んだのでしょう。

そして、もしその方法を遂行した場合は自分が生きて帰れない事も天道君はちゃんと分かってるからこそ、ひよりの救出を加賀美君に頼もうとしている訳です。
それは同じライダーとしては勿論、自分が認めた“面白いヤツ”である加賀美君に向けた絶対の信頼があるからなんですな。

※想い・・・
天道君が急に樹花ちゃんに料理を教えようとするのは、言うまでもなく自分が帰らない時の事を思った時のもう1人の妹への想い。
ひよりが自分の絵を思わず丸めてしまうのは多分後の彼女の言葉と関連していて、自分の決意と未練の狭間に揺れ動く想い・・・
擬態天道がその絵を破くのは、それを描く事で苦むひよりの姿を見た事で、もう彼女を泣かさないと言う擬態天道なりの決意と想いの表れ。
蓮華が天道の言葉に背いてまで加賀美君に話してしまうのは、大切な“師匠”に死んで欲しくないと言う想いから・・・

この辺りは短いシーンの積み重ねですが各々の心情とかがとてもよく表現されてて、米村脚本の良さを新鋭柴崎監督がいい感じで映像化してると思います。

※VSダークカブト、3R
もう本物カブトはサンドバック状態・・・(^^;
無論これは先に書いた様にわざとダークカブトに自分を倒させるためですが、それが本当に正しい事なのかを気づかせるのは加賀美君。
ガタックエクステンダーに乗って颯爽登場ガタックの姿はいつもの様に正統派ヒーローのノリで、このシーンから先は少しの間加賀美君が“熱い”です!

※お前はそんなに小さなヤツだったのか!
間一髪で天道君を救出した加賀美君の口から、遂に発せられる愛の告白・・・・ってちゃうがな!(^^;
アメンボから人間まで、地球上の総ての者を守ってみせると言い放った天道総司・・・だが今の天道はひよりを救う事、ひよりを守ると言う思考に囚われるあまり、かつて自分が越えたいと思った“でっかいヤツ”ではなくなっている・・・

以前私も感想の中に、最近の天道君は個の目的を追うあまり公の目的が見えなくなっていて、主人公としての評価は自分の中で大暴落だと書いた事がありましたが、それを一番感じていたのは加賀美君だったって事なんですね。
天道君がいたから、天道君を越える事を目標に成長してきた加賀美君だからこそ言える言葉であり、天道君にとってはそんな“面白いヤツ”である加賀美君の言葉だからこそ、やっと本来の天道総司を取り戻す言葉になり得た訳です。
ここのシーンは今回で最も熱くて、好きなシーンです(^^)

※お前を倒し、ひよりも助けてやる!
そうそう、これですよこれ!
加賀美君が越えたかった、視聴者が期待した、私が主人公として評価していた天道総司はこうでなきゃ嘘ですよね~(笑)

※もう一度シャドウを・・・
AREA Zに進行する乃木達の目的はそこで開発されてるライダーシステムを・・・って事なんですが、再三書くみたいですが元々ワームの目的自体が曖昧だから結局何故ライダーシステムをどうにかしようとしてるのかがハッキリしない。
しかしそれ以上にもっと何がやりたいのかよく分からんのが地獄兄弟でして・・・(^^;
そう言えば兄弟共々ホッパーゼクターの出所とかもまだ明かされていないし、結局コイツらも最後まで分からんままなんだろうか?

但し、ザビーブレスを出された時の反応は兄と弟の反応の違いが凄く分かり易い(笑)
アニキの方はキッパリと過去は断ち切り、むしろ怨みすら持っているからこそ躊躇なく蹴り飛ばしてしまう一方、オトウトの方は実はまだ未練があって、落ちたブレスをマジマジと見つめている・・・
次回予告では“ありゃりゃ?”な絵が映ってたし、さてどうなる兄弟の絆!(えー

※VSダークカブト、4R
2Rの項でも書いた様に、ノーマルなままなら双方の力は互角。
それでもカブトがダークを圧倒するのはハイパー&パーフェクトゼクターの有無の違いが基本なのは間違いないけど、加えて天道君自身が迷いを吹っ切った事が最も大きい。
相手は言わばもう1人の自分自身・・・だからこそ本気で倒す気でなければ決して勝利はあり得ない訳です。

※ぼくはもうこの世界には戻らない・・・
しかしそんな天道君の決意を再び大激震させる様な衝撃展開!
ひよりがイキナリ舞い戻ってきたのは蓮華が見た日食と関係があるのでしょうが、アレが発生した時はパーフェクトゼクターが発動してた時だからやはり関係があるのかな?

もうひとつ考えられるのは、時空を行き来出来るのは実は他でもないひよりの力かも知れない可能性。
ひよりがこちらの世界に戻る気がないと言うのは、自分がワームであるが故にこの世界にはもう居場所が無いと思ってるからであり、且つ自分の存在が天道や自分の周りの人間にこれ以上の迷惑や影響を与えたくないからってところでしょう。
そう考えれば、あの世界は実はひよりが望んで行った世界であり、擬態天道は自分と同じそんざいだからこそ一緒にあの世界で暮らそうとしている。
天道達の前で自らワームの姿になるのは、その決意を見せるためなのでしょう。
それだけに、天道君達にも、視聴者にも衝撃度は大きい訳です。

ふう、なんとか次回放送分までに更新出来ましたよ(あと約7時間後だけど(^^;)
さてさて、ひよりはこっちに帰ってくるのか、ダークカブトはどうなるのか、乃木を敗る事はできるのかって事で次回。

仮面ライダーカブト 変身ベルトDXダークカブトゼクター
仮面ライダーカブト 変身ベルトDXダークカブトゼクター

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