ウルトラマンメビウス・最終回

ウルトラマンメビウス
第50話(最終回) 最終三部作・III「心からの言葉」脚本:赤星政尚 監督:佐野智樹

とうとう最終回を迎えてしまいました「ウルトラマンメビウス」
色々不満点がなかった訳ではありませんが(ヒルカワはどうしたんだ、とか(^^;)ほぼ満足のいく最終回だったと思います。
総論めいた事とか、この作品に対する思いに想いとか、色々と頭に浮かんではいるんですが、それを上手く文章に纏める自信がありません・・・(^^;

とにかく一言・・・
久しぶりに“いいもの”見せてもらってありがとう!
そんな感じでしょうか?

では、最終回の感想をば・・・(“もっそ”長いです(^^;)

>オープニング
アバンで前回ラストのハイライトの後、メインタイトル。
主題歌、タイトルバックは無しで、“暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人登場”のお馴染み影絵タイトル。
最近は第1話や最終回でOPをこういうカタチにするのがひとつのスタイルになってますが、その分本編に時間を割けると言う意味ではいい事なんですが、やっぱりここでいつものOPが無いのもちょっと淋しいって気持もあるんですよね(^^;
特にこの最終回は展開がああいう展開だからこそ、OPタイトルのGUYSのみんなが1人づつキャスト紹介される部分が生きたんじゃないかなと思ったんですがね(その部分だけ“新撮”だったりしたらもう絶賛してたかも)
まぁここらは私個人のつまらんこだわりですんで(^^;

関係ない話ですが、“あんこくうちゅうだいこうてい”と打って変換したら最初“あんこ空中大校庭”と変換しやがりました、ウチのパソ。
どんなんや(笑)

>よくも“大切な人”を!
TVの前の、多分9割以上の“大きなお友達”がミライ君のこのセリフに全速力で突っ込んだに違いない(笑)
ま、ここはそれ以上触れんでおきましょう(^^;

>そう簡単に死んでたまるか!
リュウさんまさかの殉職かと思いきや、しっかり“ウルトラマンヒカリ”として復活!
多分これは、セリザワ前隊長やヒカリ自身の意識が消滅したと言う訳ではなく、エネルギーがなくなるギリギリ限界のところで、少しでも状況を打破する可能性を拡げるため、及びリュウを救うたに、セリザワさんの意志が咄嗟にリュウにナイトブレスと共にヒカリの力を授けたと言うところでしょうか。
コンセプトとしてはセリザワさんがツルギと一体化した時を踏襲していて、セリザワさんからリュウにその思いが引き継がれた事で、セリザワとリュウの物語がひとつの着地点を得たという見方も出来るかな?
それがカタチとして描かれたのが、エンディングでのリュウの“その後”なのではないかと。

しかし、中味がリュウさんのヒカリはとにかく猪突猛進に突っ込んで行ったり、攻撃がエンペラ星人に届かないとなるや、殆どヤケクソ出鱈目にナイトブレードブン回したりで、リュウさんらしいと言えらしいんだけど、なんか知的でクールってイメージなヒカリが急におバカになったみたいに見える(^^;

>メビウス消滅
ウルトラマンに“なりたて”な上に元から相当に消耗していたためか、あっという間にカラータイマーが鳴り出すリュウヒカリ。
変身する力など残っていない筈のミライは、苦戦するリュウヒカリを救いたい一心で奇跡の変身!
愛の力だねぇ・・・(お

しかし、変身直後から既にカラータイマー鳴りまくり状態のメビウス。
互いによろける身体を助け合いながら立ち上がり、メビュームシュートとナイトシュートの合体光線を放つ!
この2人が“ウルトラマン”として共に戦うなんてのは、互いにどこか感慨深いものがあったんじゃないでしょうか?(まぁ、ネタはともかくとして・・・(^^;)
特にウルトラマンに対する“思い”が色々な意味で強かったリュウの方は、ミライと共にウルトラマンとして戦える事は、ことの外想う部分があった気がします。
まぁ、とてもそんな事を感じる余裕がある状況じゃなさそうですがね(^^;

しかし、そんな思いも感情も希望も・・・全てを打ち砕くかの様に、エンペラ星人の放つ黒い光線を永続的に浴びせ続けられたメビウスは、リュウヒカリやGUYSの仲間達の見ている前で消滅してしまう・・・
いや、これまでも様々なウルトラマン敗北のシュチュエーションはあったけど、あんな風に消し飛んじゃうって表現はさすがにこっちも見ていてショック大きかったですね(^^;

力つきる前のリュウヒカリが、消える寸前に言った“てめえ、ミライに何をしやがった・・・”ってのは、うっかりすると聞き逃しがちですが、リュウさんのの執念みたいなものを感じさせます。

>私は誰1人犠牲者を出さないと言った!
目の前の状況に、即座にリュウとミライの救助を指令室のみんなに指示するトリピー。
ホントにここ数回、別人みたいなカッコ良さを見せるトリピーですが、この言葉には結構重いものも含んでるとも言えます。
エンペラ星人の攻撃であれだけの被害が出ていれば、実際にはかなりの犠牲者が出ているはず(少なくとも戦車部隊の方々は全員絶望でしょう・・・)
だからこそ、せめてこれ以上の犠牲者を増やすものかと言う、トリピーの切実な思い(願いにも近い)が込められてるんじゃないでしょうか?

このシーンでは、ここは(フェニックスネストは)自分達の思い出の場所でもあるからと、自らも傷付いた身であるにも拘わらずコノミちゃんやテッペイ君にも救助に向かわせるマルさんも、みんながカッコイイんですよね(^^)

>俺達にはまだ出来る事がある
リュウは生きていたけれど、ミライの姿はどこにも発見できず・・・
あまりに圧倒的なエンペラ星人の力、破壊され尽くされたGUYS基地、飛び立つ力を失ったフェニックスネスト、消え失せてしまったメビウス=ミライ、そして、完全に光を失った太陽。

もう、自分達には何も希望は残されていないと、皆が絶望しかけた時、GUYSのみんな1人1人に語りかけてくるウルトラ兄弟達の声!
マリナにはエース=北斗が
ジョージは帰マン=郷が
コノミにはセブン=ダンが
テッペイには初代マン=ハヤタが
これまでの兄弟達の登場エピソードで、各々の隊員達に関わった各々の兄弟達が、その回で語られたテーマに沿った言葉で呼びかけてくる辺りがなんとも心憎い!(^^)

そして、それらの言葉はそもそもその兄弟達自身が各々背負ったものでもあり、その“思い”を託されたみんながひとつになったのが、あの“フェニックスブレイブ”あのだとしたら、それは正に“ウルトラ兄弟達の思いが具現化した姿そのもの”とも言えるんじゃないでしょうか?

そして、リュウに語りかけてきたのは・・・勿論ミライ!
膝を落とし、力なく項垂れるリュウの右腕に再び出現するナイトブレス、そこからリュウに語りかけてくるミライの声。
どういう仕組みなのかはよく解らんのですが(まぁ、だから“奇跡のアイテム”なんでしょうけど(^^;)ウルトラマンキングがヒカリに与えたというナイトブレスの力により、ともかくミライは完全消滅を免れた(ブレスに吸収された?)様で、更にそれはGUYSの信じあう仲間達全員に、文字通りの“奇跡”の力を与えるんですね。

しかし、前に自分がネタのつもりで書いた“キラキラバックで向き合って見つめあうミライとリュウ”ってのをまさか公式で本当にやるとは思わんかったよ。
いや参りました、申し訳ありませんでした、修行し直してきます(^^;

>不死鳥の勇者
リュウがナイトブレスを操作し、GUYSの仲間達5人が手を重ね合わせると共に発せられる眩く暖かい光黄金色の光に包まれ、互いに見つめあう。
そこに歩み寄ってきた、光に包まれたミライが最後に手を重ねると、彼らの重なりあった手の中心から∞(メビウス)の輝きが描き出される。
サコミズ隊長が命を下す!
「GUYS! Sally Go----!!!」
「G.I.G!!、メビウーーース!!!」
それに応えたみんなが、揃って天に拳を突き出した時、そこに出現する“メビウス・フェニックスブレイブ”!

ああ、そうか・・・
GUYSの仲間達みんながひとつになった姿だから、彼らの象徴である“フェニックス”の名を冠し、“俺達の翼”たるガンフェニックスを思わせるファイヤーシンボルが身体に描かれてる訳ですね。
今頃気付いた(遅い?(^^;)

今回はもう“トリハダもの”なシーンが連発と言っていい位、燃え萌えシュチュエーションが続く訳ですが、ここはその中でも筆頭と言って差し支えないですよね(^^)
今までウルトラマン同士が合体したり、子供達の意志がひとつになったりした例はあったけど、2人のウルトラマンと防衛軍の仲間達みんなが合体して変身しちゃったウルトラマンなんて、確かに前代未聞。
そして先にも書いた様に、GUYSのみんながウルトラ兄弟達の意志や思いをも引き継いでると言う事は、ある意味ウルトラ兄弟も共にそこに存在していると言えるんじゃないでしょうか?

そんな、強いみんなの“思い”“想い”“願い”がひとつになった姿だからこそ、あれだけ苦しめられたエンペラ星人の“黒い光線”も、胸板だけで跳ね返す事ができるんですよね!
うん、文字通り“不死鳥の勇者”だ!

>ファイナルメテオール解禁!
タケナカ最高総議長から預った風呂屋の下駄箱の鍵みたいな物(←やめんか、その例え(^^;)は、ファイナルメテオールを稼動させるキーであった事が判明。
天空から飛来したそれは、スペシウムエネルギーを増幅し、照射する“スペシウムリダブライザー”だった!
なんか、某機動戦士アニメ辺りに出てきそうなシロモノだってのは、多分“気のせい”です(^^;

なんか、賛否が結構分かれてるらしい、このスペシウムリダブライザーですが、私的にはOK。
これまでも、人間が“兵器としてのウルトラマンの力を手に入れる”なんて間違った方向に思考が行っちゃう姿は、特に“平成ウルトラマン”では幾度となく描かれてきましたが、それを踏まえた上での本当に人間がウルトラマン達と肩を並べて戦うための、ひとつの回答があのスペシウムリダブライザーなのだとすれば、十分アリなんじゃないでしょうか?
こういうところにも、「ウルトラマンメビウス」って作品が、昭和、平成を通じて全ての“ウルトラマン”の名を冠する作品の集大成にしようとしているスタッフの気持が伝わってくる気がします。

メビウスの放つ“メビウムナイトシュート”が、スペシウムリダブライザーによって増幅され、エンペラ星人に照射される・・・
それは、メビウスと、ヒカリと、人類の代表でもあるGUYSの仲間達の思い、その仲間達に託されたウルトラ兄弟達の思いが、ファイナルメテオールと言う“人類の思い”と共に闇を打ち破ろうとする“総ての思いの込められた輝き”でもあると、言えるのではないでしょうか?

に、しても・・・
アレが“この日のために”用意されてたってのは、“某宇宙戦艦の技師長”の「こんな事もあろうかと」云々的な、さすがにちょっと無理矢理やんけって感じがしなくはありませんが・・・・てか、しちゃいますが(^^;

>ウルトラ兄弟と共に
メビウス達が地球でエンペラ星人と戦っている頃、ウルトラ兄弟は太陽を覆い尽くした黒い影を振払うため、全力で光線を放ち続けていた・・・
あれだけ巨大な恒星を覆い尽くした物を吹き飛ばすにはさすがに力不足だろう・・・なんて野暮な突っ込みはこの際言いっこなしって事で・・・(^^;

レオ兄弟も含めたウルトラ兄弟達が、共に力を合わせて黒い太陽に立ち向かうと言うのは、地球でGUYSの仲間達がひとつになったフェニックスブレイブが、闇の存在であるエンペラ星人と戦ってる姿とリンクしてるんですよね。
共に“闇”を打ち払い光を取り戻す戦いをしていると言う点において、実は全員が同じ敵を相手に戦っている・・・
離れた場所で戦っていてもその心はひとつなんだと言う、この番組の“絆は途切れやしない”ってテーマのひとつが描かれてる部分でもあるんですな。

>光があればこそ影がある、闇があるから光もある
莫大な量の光を浴びせられつつ、なおも光を否定し、闇に執着するエンペラ星人に語りかけてくる“ウルトラの父”のこの言葉。

ちょっと抽象的で分かり辛いですが、これって人間の強さも弱さも、美しさも醜さも、両方を知らなければ本当の意味で人間も地球も愛する事はできないと言った、郷秀樹の言葉と通じるものだと言えないでしょうか?
郷だけでなく、全てのウルトラマンが、地球や地球人のために戦い続けているのは、そういったウルトラマン達の深い思いの上に成立している。
それを簡潔に纏めたのが、このウルトラの父の言葉なのではないでしょうか?
そんな風に考えてみると、実に奥の深い言葉に思えます。

因みに、なんでエンペラ星人はウルトラの父に直接戦いを挑まないんだって意見がよく見られますが、エンペラ星人は父個人に対する私怨以上に、光の存在であるウルトラの一族そのものに対し憎しみを持っていて、それが嵩じてウルトラマンに守り続けられてる地球をターゲットにしたって流れがあるんですよね。
つまり、誰であろうともウルトラマンや地球人を苦しめる事は、直接的手段以上に父を苦しめる事になるって図式が成立するんですな(凄ぇ陰湿だけどな!(^^;)

だったら父が直接出張ってきて戦えって向きもありますが、それに関しては私も同意。
ま、尺の関係とか予算の関係とか、色々“大人の事情”が絡んだって事でいいんじゃないかと(^^;

>俺達に叶えられない夢はない、辿り着けない未来もない
メビウムナイトシュートを放ち続けながら、GUYSの仲間達が1人1人、自分の思いをぶつけるバックに流れる幾多の回想シーン。
ここで、アライソさんとか勇魚とかフジサワ博士とか、最終決戦では是非登場してほしかったけど叶わなかっ方達が出てきたのは、多分スタッフのファンサービスでしょうね(^^)

・・・・ドサクサに紛れてここにヒルカワが顔出してたら“わし的”にはウケたんだが、ちと残念(笑)

>今こそ共に
スペシウムリダブライザーで強化されたメビウムナイトシュートを絶え間なく浴び続けながらも、しぶとく耐え続けるエンペラ星人。
次第にスペシウムリダブライザーの方が限界を迎え、徐々に崩壊を始めてしまう。
あともう一息と、サコミズ隊長の激が飛ぶ・・・その時、サコミズ隊長に呼びかけてくる“声”が・・・
その声に誘われる様に、窓から照らす眩い光の中に身を任せた時・・・

ゾフィー見参!!!

とまぁ、色々と噂や憶測が飛んでたサコミズ=ゾフィー説ですが、結論を言えば“最終回でゾフィーになった”が正解でしたか(^^;

サコミズ隊長は、あの宇宙でゾフィーと出逢った事が今の人生を決めた理由であり、その心には常に“人類がウルトラマン達と肩を並べ、共に戦う事”を理想とし、追い求めていた。
そのサコミズの心を、実はゾフィーも“あの時”にちゃんと汲み取っていて、地球に帰ってからのサコミズが、後の人生を堵してその自分が求めた理想に相応しい人間に“成長”したからこそ、その心に応え共に戦う為に、この最終決戦の土壇場の状況において、彼とひとつになったのでしょう。

これって、これまで「メビウス」は勿論、昭和、平成を通して「ウルトラマン」の名を冠する全て作品において根底に語られる、“人間が限界まで頑張った時に初めてウルトラマンは力を貸してくれる”を、正に体現してると思うし、またここでゾフィーとひとつになり、本当に“ウルトラマンと共に”戦う事は、サコミズ隊長自身の思いや、送ってきた人生が漸く報われる事にもなる訳です。

なんと言うか、ここに来てこういう展開に持ってく辺りにも、スタッフの「メビウス」に対する愛情とか、意気込みみたいなものを改めて感じますね。

フェニックスブレイブの横に降り立ち、M87光線を発射するゾフィー。
スペシウムリダブライザーに吸い込まれたそれは、スペシウムポーズからワイドショットポーズに発射範囲を拡大したメビウムナイトシュートと更にひとつになり、エンペラ星人を追い詰めて行く・・・
正にGUYS全員と、ウルトラマンの心と力が、人とウルトラマンが共に戦う為の象徴であるメテオールを通じてひとつに重なり、闇を打ち砕くために突き抜けて行く・・・て感じでしょうか?

>闇から放たれる光
さすがのエンペラ星人も弱りはじめ、そこにフェニックスブレイブのとどめの一撃が放たれる!(差し詰めフェニックスバーストでも呼ぶか?)
その一撃によりスペシウムリダブライザーも失われるものの、遂にエンペラ星人を討ち倒す事に成功する!
最期の最期に及んでも、“自分はウルトラマンに負けたんじゃない”なんて負け惜しみ言う辺りはある意味見上げたもんだ、エンペラ星人(笑)

なんて言いつつ、このエンペラ星人の断末魔の言葉が実は結構重要なポイントなんですよね。
闇の存在であるエンペラ星人を討ち破ったのは人間の中のちっぽけな希望と言う光であり、人類とウルトラマンが築き上げてきた絆。
つまりそれは「ウルトラマンメビウス」という作品が一貫して描いてきたテーマそのもの。
ウルトラの父とヒカリによって付けられたエンペラ星人の小さな傷から洩れていた光は、闇の中から差す一条の希望の光を象徴していたのかも知れません。
だからこそ、人間とウルトラマンの“思いの丈”をぶつけられ続けた結果、その希望の光が大きく広がり闇を消し去ったと言う事なのでしょう。

そしてエンペラ星人の黒い身体と、太陽を覆い尽くした黒点は実はリンクしている。
闇の存在であるエンペラ星人の黒い身体が砕け散り、光となって散って行く姿と、ウルトラ兄弟によって黒点が取り払われ、輝きを取り戻した太陽は、共に闇から解放された光を象徴しているんですな。

おお、我ながらなんて詩的で哲学的な考察なんだ(殴)

>心からの言葉
戦いが終わり、自分にしか見つけられない大切なものを見つける事が出来たと、ウルトラの父に心で報告するミライ。
そして、それを得たミライが選んだ道は、ウルトラの星に帰ってその自分が得た大切なものを次の世代のウルトラマンに伝えて行く事・・・
最大の敵を討ち倒し、自分達の力で十分に地球を守っていける事を確信したリュウ達も、寂しさを感じさせつつもミライの新しい旅立ちを温かく見送る事に・・・

仲間達ひとりひとりが、思い思いの言葉をミライに贈る中、1人押し黙っていたリュウが、笑顔と共に発した言葉が
「行けよ・・・」
の一言だった訳ですが、この一言は正にミライとリュウが培ってきた様々な思いや想いの込められた、とても深い一言と言えるでしょう。

そして、そんな仲間達に対してミライの贈った言葉が
「さよなら・・・今まで、ありがとうございました!」
そう言って静かに光に包まれ、メビウスの姿になり、やがて静かに天を向き、仲間達の見守る中、空高く飛び立って行く・・・・
そして、リュウが叫ぶ!
「ミライーー!、ありがとーーう!!」
それに連なる様に、マリナさんが、テッペイ君が、コノミちゃんが、ジョージが・・・思い思いの暖かい言葉でメビウスを、ミライを・・・大切な仲間の旅立ちを見送って行く・・・

もうね・・・何も言う事ない位、ここで涙腺崩壊状態でしたよ(苦笑)
この最後のシーンでは、別れの言葉の部分が脚本上では白紙だったそうで、役者さん達自身が自分の思い思いの言葉を考えたそうです。
正に、出演者と劇中のキャラクターがひとつになった“心からの言葉”だったんですね(^^)
よく、この別れのシーンではやっぱり“ウルトラ5つの誓い”で締めるべきだろうと言う意見を目にしますし、実際私も最初そう思いました。
確かにここでそれをやれば、演出的には盛り上がるかも知れないけど、でも実は「メビウス」の物語の中で“ウルトラ5つの誓い”と言うのはあくまでリュウ個人に対して重要な意味を持つのであって、この作品で描き通そうとしたテーマである“仲間達の絆”を完結させるには、やはりこれで正解だったと言えるでしょう。

あとひとつ、昭和、平成を通して、新しい旅立ちを仲間達に暖かく見送られると言う様な“ちゃんとした別れ”が出来たウルトラマンって、実はメビウスが初めてなんですよね。
これまでは仲間が正体を知らないままいつの間にか別れが来たり、知った時には既に不本意な別れや悲劇的な別れをしちゃうパターンが多かった。
これが出来たのは、やはり物語半ばで正体が知れた後も、仲間達がそれを受け入れ共に戦い続けたからこそで、その点においても「メビウス」だけでなく、ウルトラマン40年の歴史にひとつの“区切り”を入れたと言えるのではないでしょうか?

>エピローグ
エンディングのスタッフロールが流れる中、ミライを見送るみんなにカットインする様に描かれる仲間達のその後。
ジョージはサッカー選手に、マリナさんはオートレーサーに、テッペイ君はお医者さんに、コノミちゃんは保母さんに・・・
各々が本来の道に戻り、皆成功して幸せに暮らしている模様。

そしてリュウさんは・・・
皆の“寄せ書き”が刻まれたガンフェニックスの破片がレリーフとして飾られる部屋で、“白い襟首”のGUYSの制服を着た姿。
そう、セリザワ隊長の意志を引き継ぎ、GUYSの新しい隊長に就任した模様です。
まぁ、あの人が隊長だとメンバー全員が“脳みそ筋肉系”のいかつい新生GUYSになっちゃいそうですが(笑)

そして、その部屋の中にもうひとつ、小さな額に大切そうに入れられた、ミライや、ミサキさんや、トリピーやマルさんも含めたみんなが写っているスナップ写真。
写真の中のみんなは、最高の笑顔をこちらに贈っていた・・・(終)

>おわりに
そんな訳で、私の「ウルトラマンメビウス」の感想も、これにて終了です。
実は、番組開始当初は私はこの番組にはイマイチ乗り切れていませんでした。
実際、最初はどこに視点をおいて、どういう方向に進めたいのかって辺りが見えなかったし、それが漸く見え始めても正直それがシッカリ稼動してる様には見えなかったんですね。

それが変わり始めたのは、やはり物語半ばでウルトラマンの正体がみんなにバレてしまうという、ある意味最大の掟破りをやってのけてからでしょう。
宇宙人であろうが、人間であろうが、そんな事は関係ない。
共に戦い、共に笑い、泣き、苦しみも喜びも分かち合う、垣根を越えた“絆”というテーマが明確に描き出せたのはやはりこの展開があったからこそでしょう。
この“絆”というテーマは、「メビウス」のメインスタッフがかつて「ウルトラマンネクサス」でも中核を成すテーマとしていたものですが、番組自体が“大人の事情”で残念な事になってしまったのは記憶に新しいところ。
その同じスタッフが、作風もカラーも全く違う「メビウス」で、「ネクサス」とは違った切り口、違った論法で、「ネクサス」で描き切れなかった部分にひとつの決着を見せてくれたのは、個人的に「ネクサス」が大好きだった管理人も嬉しい限りです(多分スタッフ自身がもう一度やりたかったんだと思う)

ウルトラ兄弟の客演に伴い、かってのシリーズで描き切れなかった事や、とりこぼしてきた“様々な事”を改めて問い直したり、もう一度向き合ってみようという事が為され始めたのもこの頃で、この頃になるともう毎週この番組を観るのが本当に楽しみになっていました!(^^)

それにしても、終わってみれば文字通り「ウルトラマン」の40周年に及ぶ歴史にひとつの統括点を齎してしまうと言う、本当に凄い作品になっちゃいましたね~、「メビウス」って(^^;
これだけのものを作った以上、幾ら休息期間を置くとは言え、次を作るのは並大抵ではない気がします。

でも、だからこそ、いつか姿を見せてくれるであろう新たなウルトラの戦士に期待せずにはいられません!
その日を信じて、「メビウス」の感想における私のキーボードを打ち終えたいと思います。

ありがとうございました!

不滅のウルトラ戦士 ウルトラマンメビウス スペシャルエディション
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